最近、あちこちに整体院を見かけます。
私の整体院がある、大阪府枚方市というところでも、駅前から何軒も見かけます。
なぜ、こんなにも整体院があるのでしょうか。
答えは簡単です。
それは、だれでもなれるから、です。
接骨院や、鍼灸院などは、国に認定された学校にうん百万円かけて3年間通い、試験に合格しなければ、開業できません。
そして、開業するための規制(たとえば、待合にはこれだけの広さが必要、など)もいろいろと決められています。
それに対し、整体師になろうと思えば、私は整体師です!と名乗るだけでなれます。
まあ、実際は、整体の学校に通って(値段はピンからキリまであります)、どこかの整体院で実践を経験してから、開業というパターンが多いですが、学校を卒業して、即開業!というパターンもあります。
つまり、免許がない分、ある程度自由にできるのです。
しかも、一人で開業する場合は、それほど面積も入りませんし、設備もベッドとタオルがあればなんとかなります。
ですので、開業費用も普通のお店とくらべて、格段に安く済みます。
というわけで、整体院を開業する人が多いわけですが、ここでちょっと考えてみてください。
国からほとんど規制されていない人が、人の体を触るってとても怖いことだと思いませんか?
整体をやっているすべての人が、いい技術を持っているわけではありません。
下手くそな人が、とても危険な手技を行っている場合もあるのです。
だからこそ、整体院を選ぶときは、よく注意する必要があるのです。
でも、その反面、規制がないということは、いい技術があればすぐに使えるということでもあります。
つまり、技術力が高い人は、どんどん高くなるし、低い人はとても低い、そんな上下の幅がとても広いのがこの整体の業界です。
最近の整体業界は、ようやくサービス業としてお客様に接することの重要性が浸透してきました。
接客態度がよくなってきたのはいいことですが、その反面、技術はそっちのけで接客態度ばかりを重視するようなところが増えてきています。
技術を習得するためには、かなりの時間がかかりますが、接客態度を教えるのには、大した時間はかかりませんから、大きいところの経営方針としては、その方が効率がいいのでしょう。
しかし、根幹となる治せる技術があった上で、しっかりお客様に対応すること。
それがプロとしてあるべき姿だと思います。