世の中にはいろいろな種類の整体の施術法があります。
整体院のホームページなどを見ていても、「当院では、○○整体を行っています!」などとよく書かれていますね。
それぞれの整体院で行っている施術法は、カイロプラクティックやオステオパシーなど、おもに海外で確立されたものや、日本独自の整体であったり、中国などが由来のものまでさまざまです。
それに加え、それぞれの整体院で独自に施術法の名前をつけて、「当院独自の〇〇整体を行っています!」と言っている場合もあります。
これらの整体法を細かくみていくと、あまりに複雑でどういった特徴なのかわかりにくいので、今回はこれらをざっくりと分類して、それぞれどういった特徴があるのか説明していきます。
整体法の分類(骨か筋肉か)
体のゆがみを取るときの矯正方法は、整体の施術の仕方によって、いくつかのタイプがあります。
ここでは、骨にアプローチして矯正していくタイプと、筋肉にアプローチして矯正していくタイプで大きく分類し、それぞれのタイプについて説明していきたいと思います。
骨にアプローチする整体と筋肉にアプローチする整体
整体を語るうえで、たびたび議論される問題があります。
それは、整体で骨格のゆがみを修正するときに、骨にアプローチするのか、筋肉にアプローチするのか、という問題です。
整体の理論では、おおまかに骨派と筋肉派に分かれます。
まず、骨派の主張はこうです。
「骨がずれているんだから、それを元の位置に戻せばいいんだよ。」
筋肉派は、
「骨をずらしているのは、筋肉が引っ張っているせいだから、その原因の筋肉をゆるめないとだめだよ。筋肉がゆるめば、骨も自然と元の位置に戻るよ。」
と言います。
骨派の代表としては、やはりカイロプラクティックでしょうか。
いわゆるボキボキするやつです。
ま、最近はボキボキしないソフトなカイロが増えましたが。
筋肉派としては、オステオパシーなどが有名でしょうかね。
さてみなさん、どちらの主張が正しいと思いますか?
ここでは、私がいろいろ試して実感していることを書きます。
まず骨派の主張ですが、たしかにずれている骨を元に戻すことができれば、周辺の筋肉が一気にゆるむということがあります。
必死に硬い筋肉をほぐそうとしてもみ続けてもゆるまなかった筋肉が、骨を矯正することで、一瞬でふわっとゆるむことを体験すると、やはり骨派の言っていることは正しいと思います。
次に筋肉派の主張ですが、いくら骨を矯正しようとしてもまったくうまくいかないときがあります。
そういうときに周辺の筋肉を一通りゆるめてみます。
その後さきほど矯正しようとしていた骨をチェックしてみると、ちゃんと元の位置に矯正できているのです。
ということは、筋肉をゆるめれば骨も自然と元の位置に戻る、という筋肉派の主張も正しい、ということになります。
で、結局どっちが正しいのか、ということですが、「どっちも正しい」というのが私の結論です。
だって、実際に施術してみて、骨と筋肉どちらからアプローチしても、どちらもちゃんと成果がありますから。
要するに、こちらが正しいからこちらが間違い、という考え方がよくないんです。
これも整体業界の悪しき傾向です。
施術する場所によって有効な手段は異なります。
つまり、ここは骨にアプローチして矯正したほうが効果が高い、という場合と、ここは筋肉をゆるめたほうが効果が高い、という場合があります。
それぞれの特色を柔軟にまとめて、臨機応変に対応することがとても大事なことだと思います。
整体法の分類(直接法と間接法)
整体の施術で、ずれている骨を矯正するとき、大きく分けると、ずれている骨を反対に押して元へ戻そうとする直接法と、ずれている骨をさらにずれる方向に押して矯正する間接法とに分けられます。
ここでは、この2種類の整体法についてお話しします。
カイロプラクティックに代表される直接法
ずれている骨を押してみると、一方からは硬く、一方からは柔らかく感じます。
例えば、背骨が右にずれている場合、右から押すと硬く、左から押すと柔らかく感じます。
このずれた骨を元に戻そうとしたときに、あなたならどうしますか?
一番わかりやすいのが、例えば、骨が右にずれていた場合、右から左に押して元の位置へと戻す方法だと思います。
このようにずれた方向から元の方向へ押す矯正法を「直接法」といいます。
有名なところでは、カイロプラクティックのスラスト法です。
いわゆるボキボキするやつですね。
まず、検査で通常の位置からずれている骨を探します。
ずれている骨は、片方から押したときに硬くその骨はビクともしませんが、反対側から押してみると、柔らかく骨に動きが感じられます。
例えば、右から押して硬い場合は、その骨は右にずれているわけです。
スラスト法では、この右にずれている骨を、左に押して矯正します。
人間の体は、外から力がかかると、筋肉が緊張し、硬くなります。
軽く触れただけでは問題なくても、がしっと掴まれると、筋肉にぐっと力が入りますよね。
体の防御反応です。
話は変わりますが、リラクゼーションなどで、思いっきり強く揉まれてしまって、揉み返しで体が痛くなってしまった、という経験ないですか?
本来、筋肉をほぐすのに強い力は必要ないのですが、その最適な力加減を知らない人が施術した場合、硬くなってしまった筋肉を強い力で揉みほぐそうとします。
強い力をかけられた体は、それに抵抗しようと無意識のうちに筋肉が硬くなります。
施術者は、さらに硬くなった筋肉をほぐそうとして、さらに力を強くし、それに抵抗しようとして筋肉はまた硬くなり、、、の悪循環で、施術者とお客さまとの力比べ状態になってしまいます。
結局は、マックスの力で筋肉を揉みほぐされ、筋肉の毛細血管が切れ、筋肉を痛めてしまうのです。
さて、話を戻します。
ずれている骨を直接元に戻そうとすると、結構な力が必要になります。
例えば右にずれている骨を、右から左に押すと、骨はロックされている状態でビクともしません。
この骨が硬くなってロックされている力以上の力で、右から左に押し戻す必要があります。
しかし、体に強い力がかかると、自然と体に力が入ります。
体に力が入ってしまうと、骨が動かず、矯正がうまくできないので、それを回避するために、ほんの一瞬に力をかけるようにします。
あと、他の部分に力がかかると体に負担がかかってしまうので、狙っている骨のみに刺激が入るように体をしっかり固定してロックします。
つまり、狙っている部分のみに刺激が入るように受け手側の体を固定し、体が抵抗して力が入ってしまわないように、ほんの一瞬に一気に力をかけます。
このときにポキっと鳴り、ずれている骨が、元の位置に戻るわけです。
しかし、このスラスト法の欠点は、失敗が怖い、ということです。
カイロプラクティックの矯正が怖い理由
カイロプラクティックのスラスト法では、まず、矯正するときに、相手の体をしっかり固定しますが、このときの固定がしっかりできていないと、矯正で力をかけたときに、本来力がかかってほしい部分以外のところにまで力がかかってしまいます。
矯正のために結構な力をかけていますので、その力が他の部分にかかってしまうとなると、かなりの負担になってしまうのです。
当院のお客さまをみていると、たまに、不自然に骨がずれている場合があります。
不自然に骨がずれる、というのは、普通の人が普通の生活をしていたら、こんなずれ方はしないだろう、というずれ方です。
周りの骨はなんともないのに、ある骨だけが突然急激にずれていたりします。
こういうときは、ムチ打ちであったり、スポーツで痛めたりした場合が多いのですが、聞いてみると、カイロプラクティックで矯正してもらってから痛くなった、という場合があります。
こういう風に外からの力によって骨がずれてしまっている場合は、通常の場合に比べて直りにくくなってしまうことが多いです。
この、狙っていないところ以外に力がかかってしまう失敗は、カイロプラクティックを習いたてであったり、施術者が下手くそな場合に多いです。
まあ、いわゆる初歩的な失敗です。
そもそも体の固定がうまくいっていないこともあれば、体の固定自体はうまくできていても、いざ矯正しようとして、力を入れたときに、その固定がずれてしまうこともあります。
とにかく難しいんです。
他に、カイロプラクティックの矯正のときに体を痛めてしまう失敗例としては、体の固定はうまくできた、ちゃんと狙っている部分に力をかけることができた、しかし力がかかりすぎてしまった場合です。
これは本当に怖いです。
狙ったところにだけに力がかかるように体を固定していますから、その一点に一気に力がかかります。
さっきの狙ったところと違うところに力がかかってしまう失敗は、ある意味力が分散しているので、衝撃としてはまだましかもしれません。
しかし、一点だけに一気に力がかかり、しかもその力は他の部分へは逃げないわけですから、この力加減が大きすぎると、その部分にかなりのダメージを与えてしまうことになります。
これとは逆に、かける力が弱すぎて失敗した場合も、力の大きさによっては、痛めてしまうこともあります。
空手の瓦割りで、成功したときは痛くないけれども、失敗すると、手が痛くなります。
あれと同じで、矯正に失敗して、骨が動かなかった場合も、力が向こう側へ抜けずに反発しますので、痛めてしまう可能性があります。
あとは、矯正の瞬間に、受け手が怖がって体に力が入ってしまうこともあります。
この場合、体に力が入り、こわばっているところを無理やり動かそうとするわけですから、これも最悪の場合、筋肉などを痛めてしまうことになります。
カイロプラクティックの矯正で失敗してしまうと、関係ない骨がずれてしまうことの他に、筋肉を痛めてしまう場合や、最悪の場合、神経を痛めてしまうこともあります。
ひと昔前に、首の矯正に失敗して、体がしびれるようになってしまった事例がよくありました。
あまりにカイロプラクティックの事故が多いので、当時の厚生省から通達が出たぐらいです。
念のために言っておきますが、そんなに危険なカイロプラクティックであっても、上手い先生がやれば問題はありません。
それこそ痛みもなく、パシっと矯正してくれます。
しかし、カイロプラクティックのスラスト法は、危険かつとても難しいです。
ということは、それだけ未熟なカイロプラクターが多くいるということになり、知らないうちにそんな未熟なカイロプラクターの施術を受けてしまい、体を痛めてしまう可能性が高くなってしまうことになります。
ちなみに、アメリカなどでは、カイロプラクターの資格が確立していますので、カイロプラクターを名乗っている場合は、安心して施術を受けることができますが、日本の場合は、国が認めた資格はありません。
ですから、その人の実力がどれほどのものであるのかは、実際に施術を受けてみないとわからない、ということです。
たしかに上手い人がやれば、とても効果がある素晴らしい技術です。
しかし、もしあなたが何かの施術を受けたい、と思ったときに、そのカイロプラクターの実力がはっきりしていない状況で、体を痛めてしまうかもしれないような危険性が高い施術をわざわざ選択する必要があるかは疑問です。
オステオパシーに代表される間接法
左右から骨を押してみて、硬く感じた方から押す、つまり、元へ戻す方向へ押す矯正方法を直接法というのに対して、押したときに柔らかく感じた方から押す、つまり、骨のずれを誇張する方向へ押す矯正方法を、間接法といいます。
直接法は、ずれている骨を押して元に戻すわけですから、直感的に理解しやすいと思いますが、ずれている骨をさらにずれさせる方向に押す、というのは、なかなか理解しにくいと思います。
これには、筋肉の特性が関係しています。
筋肉は、緊張し収縮することで、その筋肉が付着している骨を引き寄せます。
例えば、力こぶの筋肉(上腕二頭筋)は、収縮し、前腕をこちらに引き寄せることで、肘を曲げる、という動作ができます。
この肘が曲がって力こぶができている状態は、上腕二頭筋が緊張して収縮している状態です。
では今度は、仰向けに寝転んだ状態で、同じように、力こぶを作るように肘を曲げます。
そしてその形のまま、 腕の力を抜きます。
今度はさっきと違って、筋肉に力を入れずに、筋肉が縮んでいる状態になっています。
このときに上腕二頭筋を触ってみるとわかりますが、とても柔らかくなっています。
このように、脱力した状態で、筋肉が縮む状態を作ってあげると、その筋肉は柔らかくなります。
この特性を利用しているのが、オステオパシーのカウンターストレインという技術です。
オステオパシー カウンターストレインの施術法
カウンターストレインの基本的な施術方法です。
まず、施術を受ける方は、完全に脱力します。
そして、対象の筋肉が一番縮む体勢をとります。
施術者がその体勢になるように動かして、受ける方はその間も脱力したままです。
対象の筋肉が一番縮む体勢ができたら、その状態のまま、90秒待ちます。
この90秒がミソです。
根拠はわかりませんが、いろいろ試してみたところ、90秒という数字にたどり着いたそうです。
とはいっても、それより短い時間でも効果はありますので、そこまで厳密になる必要はないと思います。
この体勢を90秒維持する、というのがなかなか辛いです。
放っておくだけでいいのなら簡単なのですが、脚をかかえたままだったり、頭を持ち上げたりしたままだったりすると、結構しんどいです。
それでもじっと90秒待ち続けます。
このじっとしている間に、筋肉が徐々に緩んできます。
そして、90秒たったら、そーっと元の体勢へと戻します。
ここで急に動かしたり、施術を受けている人が力を入れてしまったりすると水の泡です。
せっかく緩んだ筋肉がぎゅっと硬くなってしまいます。
ゆっくりゆっくり元の体勢に戻します。
受ける方もずーっと脱力したままです。
元に戻して一呼吸置いたら、対象の筋肉を触って確認します。
うまくいけば、びっくりするぐらい柔らかくなっています。
カウンターストレインの応用
これが本来のカウンターストレインの基本的な施術方法ですが、本物のカウンターストレインを実践すると、結構動きが大きかったり、90秒待ち続けるのもなかなか苦痛だったりします。
ですから、私が施術に使う場合は、それを応用したような形で使うことが多いです。
例えば腰椎を施術する場合、本来のカウンターストレインでは、腰を結構大きくぐっと捻ります。
(動きやすい方に捻りますので、動きは大きくても受け手に負担はありません。)
そしてそのまま90秒。
結構大げさなんです。
私が腰椎の矯正をする場合は、腰椎の棘突起を左右から押して、硬さを確認し、柔らかい方から硬い方向に向けて軽く押します。
そのまま何秒か待っていると、ふっと筋肉が緩みますので、それで終了です。
たったこれだけです。
これで確認してみると、骨のずれが改善しています。
骨がずれるのは、その骨に付着している筋肉が硬くなって骨を引っ張っているからです。
例えば、骨の右側の筋肉が硬くなっている場合、その筋肉が骨を引っ張り、その骨は右にずれます。
この場合、そのずれている骨を右に押すことによって、硬くなっていた筋肉が緩みます。
骨を動きやすい方向に押すことによって、固まっていた周囲の筋肉が緩み、結果、骨のずれが直る、というわけです。
注意点としては、強く押しすぎない、ということです。
ほんの少しの軽い力で押すようにします。
いずれ周囲がふんわり緩んだ感じを掴むことができます。
操体法について
間接法で有名なところでいうと、他には操体法があります。
ざっくり操法を説明すると、例えば、腰を左右に捻ってみます。
もしどちらか一方が捻りやすく、どちらかが捻りにくい、ということがあったとします。
その場合、捻りやすい方にぐーっと捻ります。
そしてパッと力を抜いてゆっくりと元の状態に戻ります。
このぐーっと捻って、パッと力を抜く操作を何回か行うと、歪みが解消されます。
試しに、もう一度左右に捻ってみて、両方とも同じぐらいの捻りやすさになっていればOKです。
ちなみに、これは、自分一人でやる場合です。
オステオパシーなどのように、誰かにやってもらうやり方もあります。
筋肉は力を入れたあとに脱力すると、緩む性質があります。
動きやすい方向に動かして、硬くなっている筋肉を最大緊張させ、その後一気に脱力することで、筋肉が緩み、体の歪みがとれる、というわけです。
間接法の利点
操体法とオステオパシーのカウンターストレインの共通しているところは、どちらも柔らかい方、動かしやすい方に動かす、ということです。
ここに間接法の利点があります。
直接法の場合、硬くて動かない方向へ動かしますので、体が痛みを感じやすいのですが、間接法の場合、骨が動きやすい方へと動かすので、体が痛みを感じることが少なく、体への負担が少ないのです。
特に、ソフトな力で施術すれば、ほとんど体にストレスを与えることなく、施術することができます。
さっきの操体法の例で考えると、腰を捻って、捻りやすい方へ捻る方が、体に負担がかからない、というのは、簡単に想像できると思います。
そして、もうひとつ大きな利点があります。
それは、もし矯正に失敗したとしても、体に害を与えることが少ない、ということです。
少ない、というより、限りなくゼロに近いと思います。
骨を動かしてみて、柔らかい方、動きやすい方に動かした場合、体は緊張せず、反発しませんから、体には負担がかかりません。
ですから、そういった施術でもし失敗してしまったとしても、体には負担がかからない、ということはお分かりいただけると思います。
そういった意味では、もし施術者が下手くそであった場合、肩こりや腰痛がよくならない、ということはあったとしても、体を痛めてしまう、という危険性はなくなります。
カイロプラクティックのスラスト法などの場合は、きっちり検査をして必ず間違えがない状態において、しっかり矯正を成功させる必要がありますが、間接法の場合は、体に負担がかからない施術をしている限りは、失敗してしまうことを恐れることなく、もし失敗してしまっても、じゃあ次はこうしてみよう、とか、いろいろな対応を考えることができるのです。
直接法すべてが怖いわけではない
勘違いしないで欲しいのですが、直接法すべてにおいて危険が大きいということではありません。
あくまで、カイロプラクティックのスラスト法などのように、一気に大きな力をかける施術についてです。
骨が右にずれていたら、右から左へと戻す直接法であっても、力が弱ければ体に与える負担は小さくなります。
ただし、直接法において、施術の力を弱くした場合は、その分、ゆっくり時間をかけて矯正する必要があります。
弱い力で硬い方向に押したところで、ほとんど効果はありません。
それをじっくり時間をかけてゆっくりゆっくり元の位置へと矯正していくのです。
当然、なるべく弱い力でゆっくり時間をかけたほうが、体への負担も小さくなります。
もっとも軽い力加減でいうと、「微圧」という方法があります。
これは、ほとんど押している、という感覚ではなく、軽く触れているぐらいの感覚です。
極力小さい力で触れますので、体も緊張せず、矯正も成功しやすく、また体への負担も小さくなります。
まとめ
もしあなたが、整体院を探している場合、なるべく情報を集めて、評判がいいところを探してみるのがいいですが、そこの整体師が上手いかどうかは、結局のところ、行ってみないとわからない、というところがあります。
ですから、上手いか下手かだけではなく、いろいろな判断基準を持っておいたほうが無難です。
そんなときの判断材料のひとつとして、今回の整体法の分類を頭におきながら整体を受けてみると、自分にあっているかどうかの判断の一助となるかもしれません。
以上、「整体法の分類」でした。